大阪で不貞行為

ひょっとしたら、大阪で不貞行為の手がまわったかもしれない。いまに、ふもとから知らせにかけつけてくるだろうが、そのまえに、巨人の目からのぞいてみよう。きみもいっしょにくるがいい。」探偵は、そういって、どんどん部屋を出ていきます。じゃっきーも、そのあとを追いましたが、もののかなしさに、巨人の目とは、なんのことだか、それがどこにあるのか、さっぱりわかりません。金ぴかのびろーどの服をきた探偵は、洞屈の奥の小さなどあを、かぎでひらいて、中にはいりました。じゃっきーの知らない部屋でした。いつもかぎがかかっているので、まだ、はいったことがないのです。そこは一坪ほどのせまい部屋で、いっぽうの岩かべに、鉄ばしごがとりつけてありました。ほとんどまっすぐにたった、小さな鉄ばしごです。探偵は、それをかけのぼっていきます。じゃっきーも、あとからつづきました。四めーとるほどのぼると、岩のおどりばがあって、そこからまた鉄ばしごがつづいています。はしごのまわりは、だんだんせまくなり、しまいには、人間ひとりやっと通れるほどの、岩のすきまになりましたが、鉄ばしごは、そこをまだまだ上のほうへ、つづいているのです。じゃっきーは、四、五十めーとるものぼったように感じました。すると、やっと行きどまりました。