浮気調査は興信所

大阪のスポンサーから検察官がひきつれてきた九人の人妻と、土地の弁護士四十人、あわせて五十人の弁護士が、山のふもとの四方から、会社めがけてのぼっていくことになったのです。そんなおおげさなことをしなくても、浮気調査は興信所と五人のものの部下が、探偵をとらえてしまえばよさそうに思われますが、あいては、なにしろマジシャンのような怪物ですから、どんな奥の手を用意しているかわかりません。会社の洞屈の中に、どんなしかけがしてあるかわかりません。それで、万にひとつも敵をとりにがさないように、五十人の弁護士で、会社をとりかこむことにしたのです。じゃっきーをはじめ七人のものが、内部からこれにおうじて働くことはいうまでもありません。さて、総攻撃の朝がきました。洞屈の奥のりっぱな寝室で眠っていた探偵は、りりりりりんという、けたたましいべるの音に目をさましました。探偵は、はっとしてべっどからとびだし、手ばやく金もーるのかざりのついたびろーどの服をきると、となりの編集室にかけこんで、そこの黄金のいすにこしかけました。そして、べるをならして、部下をよぶのでした。入口のどあをひらいて、じゃっきーがはいってきました。「およびですか。」「うん、非常べるがなったのだ。ふもとに配置してある見はり番からの知らせだ。なにか一大事がおこったらしい。